colour-leaf’s diary

女子大生による漫画紹介

キャンディキャンディ※ネタバレあり

キャンディキャンディ

 

先日祖母の家に行き、眠っていた漫画たちを譲り受けてきました。

以前から祖母の家に行ったときに毎回読んでいたので初見というわけではなかったのですが、とうとう断捨離を始めるということで捨てられてしまう前に欲しかったものだけとりあえず確保してきました。

その中の一つがキャンディキャンディ。

言わずと知れた普及の名作ですね。

私の中で少年漫画の王様はドラゴンボールで、少女漫画の王様(女王でしょうか?笑)はキャンディキャンディだと思っています。

 

現在は、原作者様と作画の先生のトラブルにより、完全に絶版されているということで、メルカリやネットオークションでは高額で取引されているみたいです。

 

孤児院で育ったキャンディの成長と恋愛を描いた本作。

初めて読んだのは中学生くらいの頃だったのを覚えていますが、テリィとキャンディがくっつくのだと最後まで信じていたせいで、読後軽く一週間は鬱状態でした。

 

少女漫画らしい、キラキラという擬音語がしっくりくる画風に似つかわしいくらい、キャンディには次から次に不幸が訪れ、それをカバーするように周りの男の子たちは皆キャンディを好きになるけど、幼い頃は、どうしてこんなにキャンディはひどい仕打ちを受けなければならないんだと疑問でした。

 

そしてそんな一貫してひどい境遇に置かれながらも常に笑顔で明るいキャンディがなんだか不気味でちょっと嫌いでした。(元々、私は妙に明るい主人公キャラがあんまり得意じゃないです笑)

さらには、なぜキャンディがそれほどまでにモテるのか不思議でなりませんでした。どう見てもアニーの方が可愛いのに、と私はどうしようもなく捻くれた子どもでした。

 

もうそろそろ20歳になりますが、やはり今読み返しても私はテリィが恋しくて、スザナが憎らしいです。

 

恥ずかしながら毎回テリィとくっつかないことに気づいた絶望から最終巻はあまり真剣に読んだことがなく、今回読んで初めて丘の上の王子様がアルバートさんだったという重大な事実に気づいたのですが、それを知ったところで私にはキャンディキャンディが鬱漫画であるという意識が消えません。

キャンディが本当に心から愛していたのはテリィだったと思うし、アルバートさんとの関係は家族の絆に似たようなものだと思ってしまいます。

 

今後何度読み返しても、その意識は消えないだろうし、毎度テリィとの別れに頬を濡らすのだろうと思います。

 

それでもやっぱりまた読みたいと思わせてくれるのが、名作ならではですよね。

 

今回調べてみると、小説版のFINAL STORYなるものがあるようです。スザナが亡くなり、テリィからキャンディへの手紙が送られているのだとか(*_*;

キャンディが一緒になる相手は明らかにされてはいないようですが、相手がテリィであることを望まずにはいられません。そうであれば私の長年の苦悩が解消されます。

これも高額取引されているみたいなので、なかなか手は出しにくいですが、いつか読んでみたいものです。

 

昔の名作を読んでいると、自分の母も自分と同じくらいの年に同じ気持ちで読んでいたのかと感慨深い気持ちになります。

当時の写真を見ても、思い出話を聞いても、その頃の母を想像するのは難しいですが、同じものを読んでいるとなぜだか簡単にそれが出来てしまう気がします。

漫画という文化を通じて何十年も前の女の子と感情が共有しあえると思うと、凄いですよね。

死ぬまでに現存する漫画全て読破することが私の人生の目標です!